税理士の普通は世間の普通ではない



ご注意
記事の内容は投稿日時点の法律や情報に基づいたものであり、必ずしも最新のものではございません。

 

一応われわれ税理士は何年もかけて試験勉強を突破して知識と経験を身に着けているため専門家として世の中に認知されています。

だからこそなんですが、気づかないうちに自分の普通が世間の普通と違っていることがあります。

違う言い方とすると自分本位になりすぎることもあるということ。

今回は自戒を込めて気をつけた方がいい税理士(会計事務所職員)の普通とその対処法について考えてみました。

領収書や請求書などの書類の整理がそんなに苦じゃないという「普通」

書類の整理が苦手な方というのはいらっしゃいます。

そもそも売上に何も影響しないので、きちんと整理する暇があるなら1円でも多く稼ぎに行きたいと思うわけです。

当たり前ですよね、社長にとってみれば従業員の給料も稼いでこないといけないというプレッシャーの中で経営されているわけです。

経理担当者がいたとしても、社長のレシートはいつもボロボロでバラバラ・・・しかもよく見たら去年の日付なんてこともよくあります。

ここで我々は「整理するようにしてくださいね~」と言えばできるだろうというくらいの気持ちでお話していることが多いです。

それではやっぱりむずかしい。

というか、できないわけではなくそもそも書類整理の優先順位が低いのです。

理想の形はこうですから…とただ押し付けるだけではダメですね。

この人ならこうすればうまくいくかも…そんな提案から徐々に理想の形へが理想です。

会計の入力や知識の吸収が大変じゃないという「普通」

年がら年中会計ソフトや税務ソフトと接している税理士ですが、お客様はさまざまです。

月次決算をきちんとしていて毎月会計事務所が訪問しているのであればまだしも、3・4ヶ月に一度、個人であれば多くの方が年に一度ということも。

さらに会計ソフトへの入力も会計事務所に依頼していればほとんど会計と接することがないはず。

それなのに売掛金だの棚卸だの営業利益だの会計用語を連発してもすぐにピンと来るわけない。

今知っておくべきことを臨機応変に噛み砕いて説明し、不要な情報は思い切って省く。

そんなバランスがいいなと思ってます。

ただし、会計ソフトへの入力はできなくてもいいですが、自分の会社の損益や財政状態がどうなってるかは経営者として知っておくべきことです。

損益がトントンになる売上(損益分岐点売上高)はだいたいいくらかくらいは回答できないとさすがにマズいですよ(^◇^;)

そもそも経理や税金に興味があるという「普通」

僕らが税務会計のエキスパートということは、社長さんたちはまずご自分の事業についてのエキスパートなわけです。ですから自分から税務会計の情報を取りに行くということはなかなかないでしょう。

節税の本などを読んだりしている方もなかなかいらっしゃいません。

そこはやはり我々が情報提供などをすることでサポートできるわけですから、

So what?を意識しよう

ブログも含めて自分が発言したりアドバイスをしたりしたことを第三者的な視点から振り返ることはとても重要です。

だから何?と問うことで我に返るというか、本当に必要とされることをしているか、アドバイスしているか気づくことができる可能性があります。

例えば、中小企業の社長さんに大企業が使うようなマニアックな経営分析の数値を提供しても使いもしないし望まれてもいません。

それがうちのサービスは詳細な経営分析です。

と言って望まれてるならいいのですが、本当にやってもらいたいことを無視して押し付けても単なる迷惑です。

初心者感覚を取り戻そう

何か新しい習い事をはじめたりすると非常によくわかります。

自分が専門家ではなく初心者に戻るからです。

そんなに早口で言われても全部覚えきれないし・・・とか、略して説明しないでほしいな・・・とか思いますから。

自分も最初に勤務した会計事務所ではどうだったかなと思い出すようにしています。(テンパってた思い出ばかりですが)

Excelを使っていつの間にか覚えた「ブイルック」も使ったことのない方には何のことやら。

初心者感覚は視点を常に忘れないようにしたいです。

 

◎編集後記◎

今日は先輩税理士が開催するセミナーのお手伝いをしてきました。

損益計算書や貸借対照表に数字を埋めていくワークをやりましたが、やはり社長さん方にはちょっと難しそうでした。

でも、やっぱり自分から受講しに来られている方々はモチベーションが高い。

刺激になりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

トノ

1977年岡山県生まれ。 横浜国立大学卒業後、大手住宅メーカー、税理士事務所を経て独立開業。自分のクライアントを100%黒字経営とキャッシュリッチにすることをモットーに、税務会計に留まらない経営者のよき相談相手として日々奮闘中。 趣味:絵を描くこと、読書