大学院入試のための租税法参考本3選

川崎市中原区元住吉オズ通り商店街の税理士、トノヤマです。

税理士試験の科目免除のために大学院に行きたいという方は、入試のためにどのような本で勉強すればいいのかということがなかなか情報として出ていないので苦労されていることだと思います。

そこでお助けマンとして僕が持っている知識を少しでも活用してほしいと思います。

結局今の僕が大学院入試の前の自分にアドバイスするならどの本を薦めるかという視点で選びました。

ぜひ3冊とも用意してほしいです。

Contents

超入門コンパクト租税法(木山泰嗣著)

弁護士の木山先生の本です。

文体がやさしく書かれていることと、最初に他の法律と税法との関係性からスタートされているので、非常にとっつきやすいです。

また、どちらというと弁護士試験を意識されてはいるかと思うんですが、第2章は「租税法はどのように勉強したらよいのか?」というズバリの章ですので、租税法を大学院で勉強するということはどういうことなのかも理解することができます。

そういう意味で導入編としては非常に優れた本だと思います。

スタートアップ租税法(酒井克彦著)

中央大学の酒井先生の本です。

租税法全体を体系的に整理するには最適で、網羅的ですが細かすぎることもなく、学部のテキストだったら絶対に最高だと思います。

実際にこのテキストは大学院のゼミで租税法ビギナーだった僕たちが毎回輪読してマスターしたものです。

大学院入学までにこの本を読んでいれば十分で、金子宏「租税法」を読むのは大学院に入学してからで大丈夫です。

リーガルマインド租税法(増田英敏著)

専修大学の増田先生の本です。

この本は後半部分で有名な判例解説をかなり丁寧にしてくださっています。

これが出願する時に必要となる「研究計画書」を書く際に大変重宝できると思います。

実際、研究計画書と言われてもそもそも大学院で何をどうするかさえもわからない状態の方も多いはず。

大学院では判例研究を行って、論文を書き上げるのが目的ですが、そんな判例って何やねん状態の方にはもってこいです。

ぶっちゃけこの中の判例のひとつを研究計画書で研究したいと書いておけばいいと個人的には思います。

実際の判例研究内容はほとんど入学後に変わってくると思いますので。

バイブル「租税法」(金子宏著)はどうするか?

租税法界のキリスト金子宏先生のバイブル「租税法」は超有名な本ですが、分量的にも内容的にも入学前に精読できる人間はほとんど皆無だと思われます。

ただし、ひとつだけポイントがあります。

それは・・・

研究計画書の参考文献にこの本を必ず入れること!!

これだけは忘れないでください。

教授にお前にはあの金子宏先生のことも知らないで租税法を研究したいとほざいているのか・・・と思われないようにするためです。

今日の名言

大人が変われば、子供が変わる。

子供が変われば、未来が変わる。

(大嶋啓介)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

  1. 租税法ノート①「租税について」

スポンサードリンク