川崎市中原区元住吉オズ通り商店街の税理士、トノヤマです。
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Tリーグが開幕して注目した選手
今年の10月に開幕した卓球のプロリーグであるTリーグ。
中国勢はいないものの、国外から有力選手も所属し、
僕が中学時代卓球部だった当時から考えられないほどの盛り上がりを見せています。
Tリーグでは男女それぞれ4チームずつありますが、
僕自身は岡山出身ということもあり男子の岡山リベッツを応援しています。
ただ、一番の注目選手は岡山リベッツ以外にいて、それがT.T彩たま所属の平野友樹選手です。
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平野友樹選手のプロフィール
なぜ彼を注目しているかという前に彼のプロフィールをご紹介します。
平野友樹選手のお姉さんは、卓球経験者でない方もご存知のロンドンオリンピック銀メダリスト、卓球の鬼こと平野早矢香さん。
そんなお姉さんにも影響を受けて6歳から卓球を始められたそうです。
栃木県出身ですが、中学・高校と名門中の名門である仙台の秀光中等教育学校と山口の野田学園高等学校へと卓球留学。
インターハイのダブルスでは一つ先輩の吉村真晴選手と組んで優勝の経験もあります。
大学はこれまた名門の明治大学へ進み、卒業後は日本リーグの名門、協和発酵キリンの実業団選手として活躍していました。
ただ、メディアなどで注目される水谷隼や丹羽孝希らの日本代表選手には戦績が一歩及ばない状況でしたので、
ご存知でない方も多いかと思います。
平野選手は試合中お姉さん同様ガッツあふれるポーズと大きな声で自身をインスパイアするのが印象的です。
プレースタイルとしては、YG(ヤングジェネレーション)サーブからの攻撃の組み立てを得意としています。
通常、YGサーブはバック側から出すことがほとんどですが、
平野選手はフォア側からも出すことができ、
さらには同じモーションでロングサーブも出すことができるため、
相手の予測をことごとく裏切り試合を優位に進めます。
あの水谷隼から劇的勝利
そんな平野友樹選手がTリーグのチームのひとつT.T彩たまに実業団からのレンタル移籍ということで所属することになりました。
T.T彩たまの坂本竜介監督が直々にその才能を買って呼び寄せたそうです。
坂本監督曰く、平野選手は本来実力があるのに海外の選手らとの試合経験が少なかったため結果を残せてなかったとのこと。
坂本監督の先見の明は先日現実のものとなりました。
12月23日の木下マイスター東京戦。
第4マッチのシングルスで大学の3つ先輩でもある日本卓球界を代表する天才、水谷隼選手と対戦します。
平野選手はこれまで水谷選手に公式戦で一度も勝ったことがありませんでした。
正直ほとんどの観客も善戦はしても水谷が勝つだろうと予想していたに違いありません。
しかし、競った場面でも積極的な攻めが功を奏し、結果は3-0で平野選手の勝利。
昨年の全日本選手権の準決勝では2-0とリードしてから水谷選手に逆転負けしていただけに喜びもひとしおでしょう。
僕も後からネットニュースで知り驚きを隠せませんでした。
身を置く環境が成長の起爆剤に
坂本監督が当初目をつけていたように、水谷選手に勝つだけでなく、
]Tリーグでは格上の松平健太選手(木下マイスター東京)や上田仁選手(岡山リベッツ)からも白星をあげています。
「こういう環境でプレーすることによって選手って強くなるんだな」とTリーグ解説の松下さんもVTRの中で感心されていたように、
これらの平野選手の覚醒による大活躍が僕に改めて「自分が身を置く環境の大切さ」について考えさせてくれました。
ビジネスの世界でも実力がある人が意図的でなくても自身のコンフォートゾーンに安住していることはよくあります。
大きな組織だと適材適所の人材配置を行うことで、組織自体はうまく回っていても逆にその人材の成長が止まってしまうこともあるでしょう。
僕は現在フリーランスですので、ほぼ一人で仕事をすることが多く、
それほど環境が変化するわけでもありません。
だからといって順調だと思いこんではいけない。
もっと高みを目指すのであれば、環境の変化を恐れず新しい世界に飛び込み、
今まで出会ったことのない人や普段接することのない人たちの影響を進んで受ける。
ネットや本でも影響を受けることはあるけれど、
やはり身をもって体験することには敵わないと思います。
当たり前のことではありますが、
年末にこのようなことを改めて認識することができたことは来年への布石となるはずで、
平野選手の覚醒は僕にとっても収穫は大きいものとなりました。
参考書籍
スティーブ・ジョブズ
特殊な能力や大きな結果を得るには、周りの環境が大きく影響を受けるんだと思う。そのとき、その場所(right time, right place)にいることが出来るかどうかがその後を大きく左右する。
竹内 正浩